実習7日目

2001年6月9日
 早くも実習が始まって丸1週間がたった。
始めはオドオド緊張しながらのスタートだったが、徐々に生徒とも慣れ、日々の業務にも慣れ、なんとか授業にも手をつけられるようになってきた。

 土日の休みは、またこれはこれでやることがあるのだが、意識をゆっくりにしてやってきいたい。自分の状態に気をつけていないと、無意識にボロがでて生徒にも影響がでる。

 授業で喋るということ、人前で喋るということの中で、思ったよりも「言葉」に意識がいっていないようである。何気なく話しているつもりでも、自身のある分野と、ない分野ではしっかり言葉を使い分けている。そして、質問一つにしてみても、「わかる?ふーん、知らない、あっそ」と軽く流してしまうかもしれない場面もある。

 授業とは…ある意味話す・伝えるということに、自分の発している言葉一つ一つにまで、意識を集中させなければならないものであるかもしれない。しかも、生徒によって受け取り方が違うかもしれないのだ。

 月曜日に研究授業を持ってきた。多分実習生の中で一番始めである。生徒の為にも、恩師のためにも、そして自分の為にも精一杯のものをお見せできるよう望むつもりである。

 また教育は、時間の掛かるものであると同時に、人間に深く根付いて行く何かがあるとも気づかされる。言葉で知っている事と実際見てみることは全然違う。

 生徒の自主的な行動。
これ一つとってみても、何かと指示の多い学校という場面において養うのは困難である。クラス単位で自ら考えて動くという基本的な意識を育てて行く事の地道な努力、生徒に培われた力。まさにこれが教育力なのではないか。

 泣いても笑ってもあと4日間。
「先生、いつまでいるの?」と声をかけてくれた生徒、「はやく授業やってよー」と話しかけてくれる生徒…彼らと共に時間を過ごせるのもあとわずか。

 最後まで自分らしくいてみようと思う。
そして、多くの人から学んだ事を、少しでも彼らとに伝え、共に考える機会になればと思っている。

 失敗や後悔や喜びや楽しみ。
沢山経験している。実習日誌に恩師がこう書いてくれた。「実習が始まって何回感動しましたか」と。
毎日、ほんの一瞬の中にある感動を大事にして行きたいなと思った。

 

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