ふたつのもの

2001年5月10日
 人にはふたつのものがある
 善と悪 明と暗 真実と虚偽…
 それらは常にともにある
 光あるところ影があるように

 人はどちらかを選ぶ
 善であろう 悪であろうと…
 一方を選ぶ時
 選ばなかったもうひとつを
 否定するか覆い隠す

 全てが天秤の上で
 バランスを取ろうと力を加え
 右が下がれば左に力をと
 常にその均衡は保たれない

 どちらかを選ぶ時
 天秤は傾かざるを得ない
 
 選択が早まれば早まるほど
 天秤の動きは速くなる
 静寂は消えて行く…

 真にバランスを取ること…
 均衡を保つこと…
 それは天秤にものをおかないこと
 選択によって片方を否定、無視をやめること
 選択は均衡を崩すものとは限らない

 選択をすることで見失うひとつがあるのなら
 それをじっとみればよい
 どれくらい傾いているか
 つまりどれだけもうひとつを意識しているか
 認めているか…

 静寂…
 それは限りなく無に近いのかもしれない
 しかし無ではない
 静寂そのことは「ある」のだから…

 均衡はどこにある
 均衡は バランスは「とる」ものなのか
 静寂のなかに動きは…

 ふたつのもの
 あらゆる所に存在するもの
 私達は既にふたつのものになっている
 男と女…

 ひとつ と ふたつ
 こんなにも簡単な表現に
 大きな謎がかくされているのかもしれない…

 

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